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第1回 | |
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| ■ スラウェシ島の名誉島民
「おれがどんな感動するようなこと言ったって、おまえらは柳原先生のことを先に思い出すっちゃろうねぇ」 |
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柳原先生が「ここ試験でるよ」と言ったところは必ず試験にでなかった。 その最たるものが「スラウェシ島」だ。 インドネシアに浮かぶ、アルファベットの「K」のかたちをした、コーヒーの栽培がさかんなこの島は、わたしの知っている限り、過去の大学入試や模擬試験にも出題されたことはない。 しかし、彼は、ヨーロッパ学習中のときも、アングロアメリカのときも、ラテンアメリカときも、オセアニアのときも、一年を通して毎日授業の初めに「スラウェシ島」を重要な箇所として紹介した。 「スラウェシ島、いいねー」 毎日、毎日。 |
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![]() コンパクトな体にインパクト大きすぎる小猿顔。 受験前にぎりぎりになった記憶の引き出しに、「スラウェシ島」さえなければもう一つ本当に試験に出るとこが入るような気すらして忘れられぬこの島と先生に腹を立てたことさえある。 先日、卒業10周年の同窓会があり、(たぶんおよそ)580人のうちのおよそ200人の正月二日にひまな卒業生たちと再会した。 そんな彼に、僭越ながらわたしからスラウェシ島の知名度を著しく向上させた功績をたたえて「スラウェシ島」の島民栄誉賞を贈りたいと思います。 |
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