第11回
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■ Disney(2)

妻「子供向けの英会話の教材を買おうと思うの」

かなり唐突な話だったが、小さい頃から英語に慣れさせるためということが瞬時に理解できた。
なぜか甘えた声なので同時に嫌な予感。

私「・・・(?)はぁ、いいんじゃない?いくら?」

妻「それが。。。。40から50万円ぐらい”から”なんだけど。。」
私「な、な、な。。。(言葉にならない)」

 ディズニーの英語システム

 子供をお持ちの方ならご存知だろうか。
CD、DVD(VHS)、絵本、カードなどがセットになっている。
カードには例えば犬の絵が書いてあり、読み込む機械に通すと「DOG "VOWWOW!!"」と泣き声が聞こえる。
文章で書くとわらってしまうが、発声練習用の録音機能もあるので目の当たりにすると感動モノだ。

 CD、DVD(VHS)、絵本はすべて同一のストーリーを含む内容になっていて、CDを聞かせながら絵本を開いてあげて、本場の発音で読み聞かせることができる。

 さらにCD、DVD、絵本のトリプル効果で同一内容の英語を頭に何度も何度も繰り返し読んだり見たりすることで、いつのまにか、多くの文章を丸覚えしてしまう効果などがありそうだ。

 キムタクや、ダイエーホークスの松中なども購入したとのこと。ちなみにキムタクは仲介者を通じて、ダイエー松中は直接電話して申し込んだらしい(^^;)

 ある日には、嫁さんを通じてディズニーの販売員が我が家にやって来て、いかに教材がすばらしいかということを営業バリバリトークでまくしたてた。危うくその場で契約させられそうになったのだが、かろうじてかわして帰ってもらった。

 そりゃー、ものすごくよい教材であることは理解できた。内容も後半になると中学2、3年生のレベルになるのでは。「おたくには、月々4000円払う余裕はないのでしょうか?●年払いであれば。。」などと言われてもさすがに尻込みをしてしまう。そんな余裕ないっちゅうに。サイトに価格書いていないのも納得。

 仕事で疲れてフラフラした状態で帰宅しているのに、眠り際に呪文のように何度も何度も「買っていいでしょー」とつぶやく妻。あまり英語を話せないから子供には苦労してほしくないという気持ちらしい。

 そういえば、私は英会話を毎週習っている。理由は単に英語を話せるようになりたいから。やはり外人と話せると世界観が変わる。日本人とは異なる発想があるので自分の視野が広がる気がするのだ。週に一回の参加人数は日によってまちまち。いつかは先生と二人きりで授業の90分を過ごした。その先生が自分と同い年だったこともあり、授業直後、二人で居酒屋(呉朝明)に行ったっけ。その先生は日本語が全くダメなので、私はカタコトの英語で必死に会話を続けて、彼の昔の恋愛話などを聞いたものだった。

 なんて、偉そうなことを書いているが、普段努力を全くしていないので会話力は一向につかない。しゃべるために記憶を辿るも高校時代からだいぶ破損しているために、あまり頭に残っていない。授業で聞いた単語もすぐに忘れてしまうし、かろうじて頭に残っている単語を引き出してつなげていっても、(意味がよくわからんなー)と言いたげな先生にいつもしぶい顔をされている。(^^;)

 つまり、僕ら夫婦は二人とも英語にコンプレックスがある。これから国際化が進む中で、英会話はPCと同様に、何かをするためのツールになるだろう。まずは、いろいろやらせてみて、子供が受けとめないならしょうがない。そういった環境をまずは与えてみてはどうだろうかと考えてみたりもする。

 意外にもこれといった英会話教材というのは見当たらなかった。少なくともディズニーを超えるものは。。高いから当たり前といえばそうだが。

 毎晩、妻の呪文が続く、「ねぇ、いいでしょ。ねぇ、いいでしょ」
断る。「たかい。たかい。たかい」
翌日も呪文「ねぇー、ねぇー、ねぇー」
あー、うるさい。こっちは疲れているのに。。。。「だめ。だめ。だめ」

そして、ある日「あのね、あれが半額であったの。フルセットよりいくらか欠けるけど、ネットオークションで。ねーいいでしょー。ねーねーねー」もう、ねむい、きつい、だめだ、自分も英語習っているしなー。「はいはい。わかった」(ZZZZ。。直後熟睡)

 翌日の朝、会社で昨晩の会話を思い出す。(しまった。買うのを止めなければ。そんな金ないじゃん)
すかさず電話。しかし、時既に遅し。「もう、申し込んじゃったもーん。半額だし、いいでしょ?着払いだからだまされることもないだろうし」

 我が家は困窮の時代に突入し、「贅沢は敵ですよ」と私に語りかけているようなディズニー教材が到来した。音声を録音・再生できるカードからは幼い女の子の声が聞こえる。昔の持ち主の子供だったらしい。そして、本はかなりの新品で、ほとんどが開封した形跡がなかった。これで半額はある意味でお得なのかもしれない。子供向けのリサイクルショップに置いてあってもすぐに売れるシロモノなのだ。
 
しかし、なぜここまで新品の状態で持ち主はこれを手放したのだろうか?子供がすぐ飽きて使わなくなった?もしかして子供に不幸が?何だか不気味だ。いろいろと想像だけが膨らむ中、一歳を過ぎた子供にこれを与えることになった。我が家の子供がこの教材によりどのように成長していったのかも思い出す限りこの日記で語れたらと思う。


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