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第9回 | |
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■ 日立鉱山電車廃線跡地紀行4 【中州階段】 |
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といっても、支線なんてなおさら何もないだろうなー。と思っていたら、道路がもう「線路跡ですよ」ってな形のまま残っていた。中央分離帯を挟んで細長く延びた道路は途中で高低差がつき、「中央分離帯」が「中洲」っぽくなってくる。そして中洲の一部は階段だ。ホームに上がる階段みたいな。違うかもしれないけど。 実はここも思い出深い土地なのです。思い出というか、私は5歳ぐらいまでここに住んでいた。もっとも記憶に残っているのは、近所のおばちゃんに「リカちゃんハウス」をプレゼントされたことだけだ。当時のリカちゃんハウスは、今でいえばプレステ2ぐらいの豪華プレゼントである。本当に欲しくて欲しくてたまらなかったが、おいそれと買ってもらえるものではなかった。それを他人の子どもにあげるなんて、おばちゃんはいい人だ。そのことしか覚えてないってところが、感激の度合いを物語っている。おばちゃんは相当の資産家なのであろう。 |
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| と長年思っていたが、先日、母にその一家は詐欺をして夜逃げしたのだと聞いた。がーん。詐欺のリカちゃんハウスだったのか。軽い衝撃を受けていると母が追い討ちをかけるように 「そんであの人さー、知らないうちに私に保険金かけてたんだよね」 と言う。なにー。夜逃げ後、警察が来てその話を聞いたそうだ。 「それ保険金殺人を計画してたってこと」 「そーじゃないの。あの人が保険やってたわけじゃないんだから」 それであんな高額のプレゼントをくれたのだろうか。そう考えたら、唯一の宝物だったリカちゃんハウスが黒い疑惑のハウスになった。恐ろしいことである。 |
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