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第1回 | |
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| ■ 寂しいまちあかりを探して 私は、東京の町を歩き回って原稿を書くという仕事をしてる。ほかにも、インターネットを歩き回ったり、本の中を歩き回ったり、とにかくいつもてくてく歩いて何かを見て、それを書く仕事だ。 だから足はとても丈夫で、目はとても近視で、ノートはいつもごちゃごちゃです。 先週まで、街路灯をさがして歩いていた。いや、街路灯なんて「探す」必要は全然ない。商店街にでもいってちょっと目を上げれば、そこにはいろんな形の街路灯がずらっと並んでいる。でもよく見てみると、どれも洒落た新しい街路灯。水銀ランプでまぶしいぐらいに明るい街路灯。 裏路地の防犯灯はそんなわけで、白熱灯でこそないものの、寂しくて侘しいを通り越して、暗くて怖い。 その反面、商店街の街路灯は、アンタまぶしすぎと言いたくなるほどまばゆい光を放っている。商店街で作るおそろいの街路灯は、防犯灯でもあるということで自治体や電力会社から補助金が出る。ファサードがそろってなくても街路灯がずらっとそろえば、○○商店街の目印になる。ポールからバナーの宣伝旗もぶら下げられる。明るい町並みはお客さんだって寄ってくる。 そんな街路灯、私はいやなの。陰鬱な闇も、似非の昼もいやなの。 中野の居酒屋前には、ホーローシェードの白熱灯ブラケットが設置されていた。されていたけど、ブラケットが10個ぐらいくっついている。ご主人が照明コレクターでもあるのだろうか。いずれにしてもこれじゃ明るすぎるよ……。 そんなある日、別の仕事で江戸東京博物館に出向いた。江戸博は、石器時代から現代までのトーキョーの歴史を知る博物館だ。実物大の復元建造物や精巧なジオラマが展示されている。 あ。 |
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