第13回
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■クリスマスの市街地を灯火管制せよ

 昨年末に、某地元の新聞で、こんな記事を読んだ。
 高校だか中学の校長が、サンタクロースの衣装を着て、生徒にプレゼントをわたす計画をたてたら『サンタの姿でわたすと、宗教行事にあたるのでやめてほしい』という一部の父母の意見で、校長の計画は取り止めになったという。

 談話が寄せられていて『まあ、いいぢゃないか』という立場のものと、『紛らわしいことはすべきではない』というものと識者の言葉が添えられていた。

 私は、校長の宗教行事を中止に追い込んだ、筑後地区の父母の行動を断固として支持する。まったく正しい。公立の学校施設の中で、異教徒の聖人を擬装して、プレゼントを手渡すなどという、発想自体を撃滅したいのである。とんでもない校長である。宗教裁判にかけて、職権をはく奪してもよいくらいである。

 もともと、大多数が仏教徒である我々のところには、サンタクロースなど、決して来ない。来るはずが無いのである。子供の頃から『サンタが来る』だの。『サンタクロースさんにプレゼントをねだる』なんちゅーことができるはずがない。

 サンタが来るのは、バテレンの家庭だけ。仏教徒の家庭には決して来ない。もしも、その日に、プレゼントが枕元に置かれていたとしたら、それはサンタクロースではなく、夜中にあらわれた大黒様と、布袋様が、背負って来たズタ袋の中から、有り難い引き出物を置いていったのである。断じてサンタクロースの贈り物ではない。

 こういう当然の事実を、子供のころから教育しておかないから、『プレゼントを贈る時はサンタの姿で』などという、取り違えた校長もあらわれる。大黒様の姿でプレゼントを配れば、誰も文句は言わなかったはずである。

 ついでに言わせてもらえばである。

 新郎新婦はじめ、一族郎党の圧倒的大多数が仏教徒である我々が、大挙して、耶蘇教会に集い、親父や牧師の前で結婚の愛を誓うなんてえことも、まったくもって無益なのである。無益どころか、異教の神に頭を垂れたら、仏罰が当たるだけである。

 バテレンの方々が、寺や神社や、イスラム教会で挙式しないのが当たり前であるように、われわれ仏教徒が、耶蘇教会方式の形を借りて結婚式をすることが絶対的に誤っていることは、当然至極である。


 またテレビドラマの中で『お父さんは、天国にいったのよ!』とかわが子に語る母親の場面。とかもよくあるが、父親が耶蘇教であるかぎり、天国にいってもよい。しかし、我々仏教徒は、天国には行かない。台詞は『お父さんは、極楽浄土で蓮池を眺めていらっしゃるのよ!』と、してほしい。

 仏教徒が、行けるのは極楽浄土だけだ。天国などには決して行けないのである。行く必要もない。仏教徒が異教徒の天国に行っても、いぢめられるだけ。極楽に行きたくないやつは、血の池地獄に落ちるのみ!



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 さらについでに言わせてもらいたい。

 クリスマスに街頭を電飾するのは、今年から禁止だ。公費を使用してクリスマス気分を盛り上げるのは、とんでもない宗教行事である。あの期間中は、街路樹をねぐらにしている鳥類の居場所をも奪っている。とんでもない生類虐待の大罪を冒しているのである。そういう点からも、苦々しくおもっている。

   
 
 私が独裁者になった暁には、12月24、25日は、灯火管制を実施する。クリスマスソングとかを街頭で流すことも禁止する。宗教警察を創設して、真っ暗やみの街頭を取り締まり、電飾していたり、玄関にリースを飾っている仏教家庭を摘発する。違反者は全員検挙。経営者が仏教徒なのに、クリスマスディナーを出す店は営業禁止だ。クリスマス気分を盛り上げて、都市ホテルを予約し、生殖行為に結びつかない、無駄な性欲充足行為に走った青少年も『クリスマス気運扇動予防法違反』容疑で全員検挙だ。
 
 


 クリスマス。耶蘇の誕生日を祝福するのは、キリスト教徒だけに許された宗教行事である。われわれ仏教徒は、粛々として、『聖夜』を黙殺しなければならない。

 さらに言いたい。

 過ぎる四月八日は、お釈迦さまの誕生日だった。にもかかわらずである。

 平成13年4月9日から平成14年4月10日までの一年間。某地元紙の記事データベースで、『花祭り』という言葉で検索をしてみる。検索結果は、12件。

 次に同じ記事データベースで『クリスマス』という言葉を検索してみる。対象などの条件を同じにして。検索結果は、628件。

 おどろくべき結果に愕然とするではないか。『クリスマス』関連記事の過剰なまでの多さに比較して、『花祭り』の記事はほとんどない。つまり、我々圧倒的多数の仏教徒である日本人は、お釈迦様の誕生日を積極的に無視あるいは、忘却しているのである。

 必ず仏罰が下るであろう。

 キリスト教徒が多いオランダ人が釈迦の誕生日を祝うであろうか。イギリス人が国をあげて、アラーの神の誕生日を祝福することがあるだろうか。

 そんなことは決して無い。決してしないことを、我々仏教徒はやっている。

 私が独裁者になったら。4月8日の『花祭り』は、国民の祝日にする。全国の動物園で飼育されている印度象の存在意義は、まさにこの日のためにあるといっていい。すべての象を盛大に飾り付け、象を先頭に、学校が休みの児童生徒は、ひとり残らず晴れ着に身を包み、行列をする。お釈迦様の台座をかつぎ、先導は、どえらい坊主。続くは、地域の有力者。稚児行列が続き、ついでにわけがわからん『博多どんたく隊』が後続するもよかろう。

 犬も猫ももちろんカエルも、あらゆる動物が、行列に加わり、市街を練り歩こうではないか。『博多どんたく』の無意味な企業宣伝パレートは廃止して、すべてを4月8日の行進へと熱情をそそいてもらいたい。地元企業は、行列に喜捨せよ。

 というわけなので、諸君。私が独裁者になったら、アフガン紛争にも積極的に参加する。『人道支援』とか『国際社会の一員として』とか、いじいじした理由からではなく、『バーミヤン巨大仏像』をミサイルで破壊した、異教徒タリバンに徹底的な仏罰をくだす。僧兵5万人を現地に派遣。そのまま居住して、付近の岩山に、『バーミヤン巨大仏像』を再現するまで無期限に駐留させる。

 神の御加護などは、不要だ。我々には、御仏の御慈悲がある。結婚式には読経を。クリスマスは真っ暗闇に。サンタクロースは存在しない。いるのは大黒・布袋様だけ。肝に銘じて生きてほしいと思うぞ。

【理想社会具現のために戦う人を描いた物語のページ】
http://www40.tok2.com/home/sanju/novel/index.html
【埼玉仏教青年会のページ】
http://www.syomyo.or.jp/mai/mai5.htm
   

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