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第24回 | |
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俺の、ロイ・フォッカー 警告!! 本コラムは凄く偏った趣味的なもので好きな人には堪らないかもしれませんが、そうでない人には突っ走り過ぎてついていけない場合があります。 以上をご確認の上、以下をご覧頂けたら幸いです。 ![]() 世界に誇る日本アニメの金字塔『超時空要塞マクロス』をご存知ない方のために。 (注!! 次の区切りのところまで、凄いタルいです。ここは読み飛ばしても支障ありません) 一筋の光芒が、引き金となった。 アニメ史に燦然と輝く名作、『超時空要塞マクロス』の冒頭部分である。 はい、自慰行為終了。 ![]() そしてフォールド(読み飛ばして)してここまで来た方、こんにちわ。 劇中『マクロス』において主役機(雑魚機としても)として登場する三段変形可変戦闘機、VF-1・・・・『バルキリー』。 男の中の男だ。 はよ出撃せんかい。 そう、故郷へ。 それは戦い。 そう、出撃を前に控えてこの空の勇者はそういう短い思索に耽っていたに違いないんだ、多分。 ![]() 俺は、ロイ・フォッカーになりたかった。 二十世紀末に勃発した世界統合戦争のトップエースで、可変戦闘機VF-1『バルキリー』のテストパイロット(テストパイロットはベストパイロットの証明だ)。 その男、百戦錬磨の戦闘機乗り。 世界初の三段可変戦闘機を、骨の髄まで知り尽くした男。 このロイ・フォッカーという男。 ![]() マクロスの居住区画で人気沸騰のアイドル、リン・ミンメイといい仲になりデートを敢行、挙句の果てには彼女を連れ出して土星でラブラブ飛行と洒落込むフォッカー・・・・の後輩、一条輝。 敵機が次々と爆砕する。 もうこうなると怖いもんはない。 ![]() 仕事上がりに隊内クラブへ繰り出し、バーボンあたりをかっくらって部下や後輩にくだをまく。もちろん酒には混ぜ物なし。グラスに氷をぶち込んで、琥珀色の液体をどぼどぼ注ぎ込む。 「コッコッコッ」という瓶口の泣き声。ストレート命。何とかフィンガー関係なし。中庸は許さない。 グラスを豪快に呷る。中身を一気に空ける。胸のすくような気持ちのいい呑みっぷり。生粋の呑んべえフォッカーの酌に待ったなし。手酌も厭わない。酒も戦闘機も他人任せに出来るか。 ドッグファイトにも飲酒にも全力投球の、不死身のロイ・フォッカーに休肝日はなさそうだ。 明日をも知れぬ命。だから呑んじゃえ。非番中はとことん呑んじゃえ。いつ全機スクランブルがわからないという状況でも、とにかく呑む!! 呑んでも戦闘に差し支えなし!! 荒くれ者の兵隊イズム、古きよき時代の飛行機乗り気質を感じる。 朝帰りしても、任務に支障はございません!! 細かい事は気にしない豪傑の気概!! 刹那主義。待ったなし、将来展望無用の今だけニスト。退役、予備役、軍人恩給なんざあフォッカーの辞書にない。男の鑑、ザ・パイロット、イッツ・パイロットだ。 一緒に酒を酌み交わせば、気分が良くなったフォッカーの口からいろいろな武勇伝やちょっとした逸話なんかが聞けそうだ。部下の輝や柿崎あたりがお供であれば、空の話、空戦テクニック談義に始まって、果ては男がなんたるかというおだや、これまでの人生で築き上げたありがたい恋愛論も拝聴出来るに違いない。 三軒目ぐらいになると、完璧に出来上がって上機嫌。そろそろ好色フォッカーらしい猥談も飛び出しそうだ。華麗な夜のテクニック『ロイ・フォッカー・スペシャル』を講義してくれるのかも、とその手の話が大好きそうな憎めない巨漢柿崎の胸はときめく。 定番の下ネタのニ、三個くらい持っていても不思議ではない。 「あー早瀬!! なんだそのツラはあ!! お前こういう楽しい宴の席でいつまでもそう針鼠みたいにツンツンしてやがると、俺の自慢のガンポッドで・・・・おうわ!!」 殴られる。 はい、妄想解除。 劇場版でも、酒が入ったフォッカーは男とはなんたるか、女はこうあるべし、と危なっかしい眼をして、ろくにろれつの回らない舌で熱く語っていた。同席していた早瀬美沙、パトロール編成表をフォッカーに提出しようとして運悪く捕まってしまった後輩の輝。はっきりいって、かなり迷惑そうな顔をしていた。 目が普通じゃない。話を聞かされる側としては迷惑極まりない。どう査定に響こうが一発蹴りを貰おうが早く敬礼して辞去したい。 目に入る奴は全部自分のいじり道具。酔った勢いで、隣りに控える恋人クローディアに無理矢理キスを強要し、そのままソファーに押し倒したりもする。 「二人が呆れてるじゃないの・・・・!!」 フォッカーの背中をグーで叩き、引き剥がそうと身悶えるクローディア。しかしお構いなしでフォッカーはいやらしく笑う。 「ハハ・・・・構うもんか」 今思ったが、はっきり言って感心出来ない傍迷惑なセクハラオヤジだ。呑み会に行く時、こういう男のお供にはなりたくない。 ![]() 天下ご免のロイ・フォッカーだ。もちろん悪い。 「俺が何で軍隊に入ったかってなあ・・・・女が好きだからだ!! 好きな女を守る、いい仕事じゃあないかあ!! どわっはっはっ!!」 と公言してのける、胸がすくような気持ちのいい好色っぷり。「なっんはっはっ」と、笑いも頭悪い程に豪快だ。 声が同じだからかも知れないが、どうも『シティハンター』の主人公、冴羽遼とカブる。 エニタイム道行く可愛いギャルに興味津々。 テレビ版の映像から察するに、どちらかというと尻フェチの方だろう。相手を選んでいるが、セクハラもざらだ。彼の視線は常にいいケツを網膜に焼き付けようとし、隙あらば甘美な感触を試してみようと虎視眈々と狙っている。ミンメイを初めて見た時も尻に目を奪われていた(テレビ版)。 しかし万事好色でいい女ハント態勢万端のロイ・フォッカーだから、ケツのみならず、チチその他もろもろ全部ひっくるめて女上等なのだろう。 恋人クローディアとの仲もいいし、別に八方美人の軟派野郎というわけでもないが、いい女ハンターとしての本能は眠らないだろう。男とは、そういうもんだ。 思えば、クローディアと本格的に付き合う前の思い出話の回。 女性隊員を見れば見境なくデートに誘い(テレビ版33話)、ホイホイ快諾したギャル数人とジープにハコ乗りしてデートに繰り出す日々。戦闘時、航空管制官として着任したてのクローディアをお気楽に口説いたりもする。 これだけなら軽薄街道まっしぐらだが、決めるとこは決める。 若かりし頃のフォッカーは、野山を駆け回り夢中になって虫を捕まえる純粋無垢な少年のような、そんなイノセントな表情で敵機を叩き落す(非道)。コートの中でラケットを振るう王子様のような爽やかさで、血生臭い空の戦場を駆け抜ける。 腕は確かだが、呆れるほど陽気で図々しい女たらし・・・・それがフォッカーに対するクローディアの第一印象だった。 そのファーストインプレッションは決して間違いではなかったのだが、実際の所はちょっと違っていた。 フォッカーの他愛のない振る舞いや素行が生んだ、クローディアのごくまっとうな誤解だったのだ。 試作機のテスト飛行の前でも格納庫でギャルとイチャイチャ・・・・下手すると死人が出る確立大の、危険な飛行試験もどこ吹く風の能天気さ。だが、フォッカーは後々になってクローディアに「だが、俺だって怖かったんだ」と、明日をも知れぬ命のパイロットの心情を吐露するのだ。 テスト飛行を終えた夜。クローディアが寝息をたてる寝室にアナクロな電話のベルが鳴り響く。どうやら彼女は携帯を持ってないらしい。 フォッカーは「会いたいんだ」と酔った勢いで人を雨の真夜中に呼び出し、「こんな雨の中、呼び出してすまない」と素直に謝る。いつもとは違う様子に戸惑うクローディア。 試作機(回想当時)バルキリーのテストパイロットに抜擢されたフォッカーは、じつの所怯えていた。不完全な、未知の戦闘機に対する不安。恐竜並みに無神経そうに見えるフォッカーでも、人並みに恐怖感を覚えるのだ。 さらに回想・・・・いざ離陸の緊張感。見れば、滑走路脇に無残に転がる同僚機の残骸。自分もああなるかも知れないという不吉な予感。恐怖を振り払おうと滑走路を見詰め、歯を喰いしばるフォッカー。 「パイロットなんてそんなもんさ。平気な顔して飛んでるように見えるが、明日は死んじまうんじゃないかって、ふと思ったりする」 だから「馬鹿やってないと」やってられない時もある。フォッカーに関しては馬鹿やり過ぎだが、それは触れないようにしよう。クローディアに近づいたのも最初はそんな気持ちからだったという。「怒らないでくれ」とフォッカーは真摯に許しを乞うた。 そういえばこころなしか、昼間よりも後ろ髪が少し短い。それまでは軽薄さ全開のロングだったのだが、今回の件で反省してバッサリいったのか? 反省してハサミを入れたにしては中途半端だが、まあいい。 「女友達は沢山いる・・・・だが、こんな愚痴を聞いて欲しいと思ったのは、君しかいなかったんだ」 と神妙な面持ちで内心を語るフォッカーに、クローディアはメロメロになった。 「君しかいなかった」・・・・自分にしか秘められた一面を見せない彼。外面に隠された意外な繊細さ。あの不死身のフォッカーが・・・・今穿って考えればかなり巧妙な口説き文句に思える。 天然に見えて意外と策士なのかも知れない。女に関しても撃墜王!! バトルが趣味で、スケベが仕事!! ![]() 名前もいい。 『ロイ』・・・・という男の色気を感じさせる渋く甘い響きに、精悍な『フォッカー』という響き(ちなみにフォッカーという名は実際にある戦闘機メーカーだ。第一次大戦期の撃墜王リヒトフォーフェンの複葉機もそれだったような気がする)。 名前からして、男。空。 きびきびした仕事に生きる姿勢と、甘い私生活を表現した、見事なネーミングだ。 男はかくあるべし、と無言に語っている。ダンディズムというのはこうだ、というのを名で表している。 それともうひとつ。 そのテレビ版フォッカーの死後、後輩の一条何がしはかくも言ったものだ。 彼は、先輩の遺したバルキリーのコクピットに収まっていた。そう、彼はフォッカーの遺志を継ぐために、この機体に乗る事を決めたのだ。 つまりおさがりである。 先輩の愛機・・・・結構な形見分けだ。 ![]() 話はもの凄く脱線したが、俺は『少佐』という階級がとにかく大好きだ。それはシャアと、フォッカーの影響からだ。あるいはそのせいだ。 二人の活躍や渋さによって、脳にある扁桃体にそうしかと仕込まれてしまったのだ。「少佐」イコール「好き」判定を下してしまったわけである。 少佐・・・・かっこいい、という印象がある。 まあフィーリングで好きなのだが、それ以外にも確たる論理的な理由があるに違いない。憧れずにはいられない理由が。 偉さへの憧れ。 そういうイメージがある。 乗る奴の心意気はどうかわからないが、撃ち落せるもんならやってみろこの野郎!! の世界である。 通常の三倍。通信機能特化型指揮官機。特別なカラーリング。角付き。 ![]() 生まれながらのヒコーキ野郎。空の職人。 こういう奴がパイロットにならなくてどうするのってくらい一昔前の豪傑戦闘機乗りのステロタイプ的好人物である。 戦いに巻き込まれた少年を導いていく頼もしい後見人という、その役回り。主人公達のピンチを何度も救う。 俺の中では彼こそが、ミスター・バルキリー。ミスター・マクロスまでいかないのが、フォッカーらしさだ。 ![]() フォッカーの活躍に注視しながら。 |
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