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第23回 | |
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ヒンズー分隊、前へえ!! ふうううじこちゃああん、俺るぱあんさんじゅうだああああい!! (スルーしてお願い。本人は錯乱しているだけですから) 足腰を鍛えてみようと、思う。 俺も今年で三十路を迎える。頼みもしないのに、だ。 しかも俺ときたら容貌が年齢に正比例してゆくもんだからなおの事腹が立つ。眩暈がするほど腹が立つ。 とにもかくにも、まだ見えぬ未来を遮る、いずれ開かれるべき時のドアは、もうすぐそこ。 違う。 三十から、女盛りの花が咲く。十代、二十代は人生下積み時代で幼虫毛虫とサナギの季節。アゲハの如く羽根を広げてブレイクするのが三十代!! わ、話題を変えよう。 この・・・・このっ、雌豚があああ!! あ、すんません、喧嘩売ってないっす。メンチきらないで。 見た目っすから(エコー)。 その道程、まさに宇宙戦艦ヤマト・イスカンダル便。業火渦巻く生きながらの煉獄。万難辛苦の呻吟喰い倒れフルコース。 果て無き肉体上下動、下半身に乳酸出まくりの終りなきピストン運動でバージンロードを自分の前に引き寄せろ!! ![]() 昨今、ちょいと足回りに不安を抱えている次第だ。 チューンせねば。 鍛える他、なし。 ごくごくまっとうな結論に辿り着いてしまうのが、面白くないというがなんともはやである。 物置の奥や部屋の開いたスペースの居心地悪そうに転がる、通販で購入した鍛錬器具。足元に転がる鉄アレイ。 しかし、自分に対する言い訳はいくらでも考えられるものだ。 モチベーションをキープ出来れば問題なしだが、そうもいくまい。 強健な下半身作りに効果的なのはヒンズースクワットであるという。姿勢を正し、頭の後ろで手を組んで、その状態でゆっくりもったいぶるように膝を曲げて腰を落す。 これを結構繰り返すと、体も暖まって気分もいいのである。 ![]() 『ヒンズースクワット』が正しいのだろうか、『ヒンズースクワッド』が正しいのだろうか、それが問題である。 そうじゃないか? え、どっちでもいいんじゃないかって? 世間ではどちらの呼ばれ方もしている。どっちが正しいのと素で聞き返されたりもした。勘違いもあるだろうが、どっちが正しいのか。 どちらでも可、そんな事はない。 それに、もう一つ。頭の『ヒンズー』というのも、今の今まで別段気にしていなかったが、いざ気になりだすとその意味を知りたくなるのである。 まずは『スクワッド』・・・・こちらは、響き的に映画やゲームで耳にした気がするので先にやっつけよう。辞書サイトで検索してみると、『(軍の、警察の)分隊』とある。 『ヒンズー分隊』・・・・? 軍隊式の鍛錬や運動が民間に普及したという事なのか? いいや・・・・まだ『スクワット』が残っている。 つまりは、こういう事なのか? ![]() 悠久の時を超えて流れる雄大なガンジス河が国土に横たわる、大いなるインド。 そして、その辺境。サンスクリット文字が躍る連隊旗が微風にはためく。 律動的に上下動する体。噴き出る汗。まるで業をそそぐかのように、男達はいたってポジティブに、自分達に苦行を課す。 俺の全能力のあたうかぎり、俺の全てをお前達に叩き込んでやる・・・・。 彼らの栄光と己への挑戦は、輪廻の輪のように、決して終わる事はない。 ![]() という事であれば、なんと熱き話だ。個人的にシビれる。 え? 絶対違うって? ありえねえって? いやそれマジ勘弁だって? 結構そういうのって激ヤバじゃない、だって? 胸がすくほど全否定だな・・・・気に入った。貴様、いい軍人になれるぞ? だが、俺はそれしきの事では自分を曲げない。負けない。惑わされない。そう一人心に固く誓うミッドナイ(ト)。いかん、意固地になるあまり、思わずラップ調になってしまった。 世界で親しまれているポピュラーなトレーニング法は、誇り高き男達の過酷な日常から産み落とされた・・・・しかも、インド産ときた。 我ながら、いい推理じゃあないか。悪くない。俺の中でもう最高にイケてる感じ。 だが、ここで満足して旅を終えてはいけない。核心は掴んだに違いないが、まだそれが揺ぎ無い土台の上にあるわけではない。 さてと、後は確証を掴む作業に入ろう。 おっと、その前に『スクワット』の方を片付けなくては。 ![]() 『ヒンズースクワット』・・・・恐らくはヒンズー教の修行僧がやる鍛錬法が起源と思われる国民的屈伸運動。もしくは、ヒンズー風の(または、に酷似した)スクワット運動、という事なのだろう。 あの屈伸運動。ヒンズーの宗教的に意味が深いポーズ、または動作なのかも知れない。 要するに、インドの山奥でっ、ていう感じなわけだ。 でも本当にそうなのか? 疑問は残る。・・・・結局、ビシッとこれこれと定義してくれるものを見つけられなかったのが、残念だ。結局、決定打が見つからなかった。 まあ、それでも結構じゃないか。俺はインド方面を向いて、手を合わせ、頭を垂れよう。インドのストイックで徳の高い修行者達や、一般ピープルは、こうしている今も『ヒンズースクワット』に励んでいるに違いないからだ。 それにしても、ちいいい!! 『ヒンズースクワッド』五万回!! あ。また『ド』。 |
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