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第11回 | |
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| ■ 馬よ、馬よ! まずは、ご挨拶から。 新年あけましておめでとうございます。 今年も、よろしくお願いいたします。 2002年、よき年でありますように・・・。 私の正月は、やっぱり寝正月でした。 では、今年一発目。 ![]() もっと役に立つペットっていないものか、とつくづく考える。 ![]() 鞭を手に「はっ!」と凛々しく声をあげ、暴れん坊将軍よろしく涼やかな笑顔を閃かせつつ町内を軽やかに駆け抜ける。格好いいじゃないですか。 重なる呼吸。馬との一体感。これだ、この感覚。至福の瞬間。馬を飼って良かったと実感を新たにする一瞬。口元から、思わず笑みがこぼれ落ちる。 集まる(奇異な)視線。俺は注目されている!! 確実に目立っている!! 俺最高。 さあどうだ我がいとしの愛馬「哭王」号(今つけた)よ!! 俺は最高にイけてるか? 新世紀最大にかっトんでいるか? 唯我独尊モード。 そして颯爽とひなびたタバコ屋の前に乗り付けるや、流麗無比の、一切の無駄がない動作で馬から降り一言。後ろで馬がぶるるぶるる。 「おばば、マイセンを1カートンくれぬか?」 台詞の頭にカカンッと拍子木のようなSEが入れば申し分ない。(イメージは松平健です。キリリ) おお、アルティメット激かっこいい。最高に渋い感じ。 で、そのおばあちゃんがちょっとボケ気味で、耳に手を当てて「あんだって?」とシムラケン調で一発かますと、まったくたじろぎもせず、終始余裕げにこういうのだ。 カカンッ 「どうしたおばば? しばらく会わぬうちに、余の顔を忘れたか?」 ちょっと高貴なお方のお戯れ気味に、高原を駆け抜ける涼風のようなさわやかな笑顔の中に、片眉をつり上げる仕草なんか入れてやると完璧だ。 代金(税込み)を支払い、老いのために小刻みにヴァイブレーションするおばばの干からびた両の手から商品を受け取るや、高貴なる身分の片鱗を感じさせざるおえない秀麗無比の微笑を閃かせて愛馬に騎乗。 「はっ!」とかけ声、ひひーんと閑静な住宅街に響きわたらんほどの嘶き。 そして彼は風のように去っていった・・・。 去り際に、「おばば、達者でな」と労りの言葉を残しておくと、名君ぽくっていい(お前誰だよ)。 とまあこんな素敵な自分を演出できそうだし、移動手段を馬にすることでお買い物、ちょっと銀行まで、といった日常的な外出も、目先が変わって楽しくなる。 なるかよ。 ![]() 馬を白馬にして、原っぱで人知れず花摘みに夢中になっている、ちょっと浮き世離れした美少女のところに乗り付けるのもいい。 ![]() 不覚、俺は忘れていた。 大体、公道で車や原チャリと併走したら間違いなく警察に止められる事請け合いじゃないのか。 公道に馬。それだけでパニックになるに違いない。多分クラクションの雨霰だ。 かといって歩道を駆け抜けるのも危険だ。よく「馬の方が避けてくれる」というが、疾走する重量物が人体に衝突した時のダメージを想像してみるがいい。もののはずみというものはあるのだ。時代劇や西部劇のワンシーンみたい死人が出そうだ。 これはもしかしたらデメリットだらけなんじゃないのか、馬。ガソリン代がいらないのは魅力だが、その分飯喰うだろうし、グルーミングとか世話も大変だろうし・・・。 だいたい牧場でもねえのにどこに飼うよ? どこにわら敷くよ? 馬は、駄目なのか。やっぱり。 馬が悪いのではない。馬は、飼う側にも能力が要求されるという事だ。もっというならば、現今の我々の社会環境では、犬猫と同じような感覚で馬を飼うという事は至極困難なのだ。 やはり、猫で我慢か。 ![]() あ、カンガルーはどうだろうな。 今年も、猫でいいや。 |
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