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第10回 | |
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| ■ 2001年、普通の旅 今年もぼちぼち終わりを告げようとしている。 12月だ。気が付けば。しかも中旬。 ちょっと前までここ福岡は暖かかった。 へっ、大した事ねえぜ。こんなんじゃこたえねえぜ、なあおっさんよ。とばかりにシャドーボクシングをしながら矢吹丈モードで粋がっていたのも今は昔。 なんだ、ふつーに寒いです。ここ最近。 この寒さはなんだ。あんまりだ、俺が何をしたというんだ。 ![]() 忘れてました。 2001年。 当然、マンキー野郎が骨を上にほうったら成層圏を突破、宇宙船に変形、っていうような事にはならなかった(あの映画です)。 宇宙飛行士が木星かなんかに向かって宇宙航行し、その途上でエゴを持った春とか秋とかいうコンピューターが造反。知的な激バトルが宇宙船内という「密室」で繰り広げられ、最後は赤ん坊っぽいのとモノリスがうんぬんかんぬん、という事にはならなかった(最近くだんの映画を久しく見てないので記憶が曖昧、多少の間違いは許して)。 2001年っていう響きはグラマラスな感じだ。「未来」を感じさせる。 輝かしい、科学技術華やかなりし未来、だ。 多少なりとも、前述の映画のせいでもあるだろう。今となっては2001年はちょっと時代設定に難があったのかもしれない。いくらなんでも人類の科学技術の進歩をかいかぶりすぎではないか、というのは無情な突っ込みか。だが、せめて安全パイで2100年ぐらいにしとけばよかったのだ。そうしすりゃ火星ぐらいは行けててもおかしくないだろう。多分。 だが実際はどうだ。この、2001年は。 星間航行は可能になったか? せめて火星までの有人飛行はどうだ? だったら地球のごく周囲に限定しよう。地球のまわりに配置された大都市規模のスペースコロニーで、一般市民が地上同様の快適宇宙ライフを満喫しているか? じゃあ日常生活。 エアカーは街をぶんぶん飛び回っているか? 前衛芸術作品みたいな形をしたビルの群に、なんかチューブみたいのが巻き付いていて、その中にはひどく流線型の電車が無音で走ってるか? リニアモーターカーは本格的に普及したか? 頭に電極さしてビデオ鑑賞できたか? パンキッシュな人造人間が脱走、それを追っかけ回すくたびれたロングコートのおっさんが酸性雨降りしきる街中でブラスターをぶっ放しているか?(いや、それは日常生活とは・・・) 全部ノーだ。 夢溢れる科学万能のレトロフューチャー的未来ライフはまだ当分先という事だ。 俺は一向にかまわんが。今のままでも結構満足している。快適だ。まだまだとはいえ二足歩行ロボも出来たし、結構頑張っているじゃないか。立体映像だってちゃんと実用化されつつあるのだ。 まあ欲を言うなら、いくら飲んでもビール腹にならないビールを発明してもらいたいぐらいだ。あと爪研ぎがあるにも関わらず柱に爪をたてる不肖猫を自動的に懲らしめるマシンだ。お遣いにいってくれる猫もいい。 10年先に期待だ。 ![]() 陳腐な表現だが、2001年。「激動の一年」だったとも言える。もっと言うなら「今年も激動の一年だった」、というべきか。 いろいろと憂鬱な事件、事故が頻発した。 新世紀の希望あふれるスタートというより、先が思いやられるなあ、という感じである。 あのニューヨークで起こった痛ましい一件もしかり、日本を席巻した狂牛病ショックもしかり。 一昨日思いもよらなかった事が、今日確固たる現実となって世間を震撼させている・・・そんな感じだ。もっとも事件事故というものは元来そんなものなのだが、たった一つの出来事が波紋を呼び、世の中全体に想像だにもしなかった波及効果を及ぼしている。 クレオパトラの鼻、だ。 クレオパトラの鼻の高さ如何では今ある世界も変わっていただろうという、パスカルの言葉だ。つまりはどんな局地的な事でも、ささいな事でも、意外と大部分に影響を与えるという事なのだろう。日本狂牛病シンドロームも、たった一頭の牛から始まったではないか。しかも、まるっきり予想外の不意打ちという形で。 世界って、意外に脆いものだ。人がかくあれかし、というようにはいかない。 それに人間の想像力なんてたかが知れている。不測の事態なんていうものはいくらだって起こりうる。 世界なんて、一つの出来事でかくも大きく変質するものなのだ。 そう。そういう事を学ばせてもらった一年だったといえる。 なんだ、意外と普通の結び。 ![]() さて、2002年を迎えるにあたり、それまでに何が起こり、それによって世界はどれほど変容しているものなのか。 だが我々は駆け抜けるしかない、だろう。 何が起ころうと、暮れのクソ忙しさに背中を押されてつつ、ゴールまで一気に最後のダッシュ。 あともうすぐ。 師匠も走れ、ラストスパート!!! うちの猫は相も変わらず、マイペース、だが。 結論、今年2001年は、自分的にはふつーの一年でありました。 ![]() 「グッド・スリーピング!!」よい布団を。 猫。 |
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