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第3回 | |
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| ■ 召しませ、夢冒険 おい! そこのちょっと寝ぼけ気味のトロンとした顔つきが身上で、その持ち前の天真爛漫さで周囲の人たちを和ませる愛らしきキジネコ!! 玄関の前でウンコすんなっていってっだろがこのまざふぁか的メガわっくヘタれ排便ウンコ助!! ぶるしっと!! いや、お前なんぞ、「ぶるしっと」ぐらいでは足りん。 いいか!! お前のような奴・・・窓越しに外を眺めている姿がいやに「深窓の令嬢」げでそれがご近所様の評判となっている・・・そんな奴など、頭に「ギガ」が付くほど「ぶるしっと」だというのだ。お前如きネコ畜生にはとんとわからん道理だろうがな・・・。 ほんとにわかんない?(しおらしく座っているネコの手を取る。ペロペロと薄い舌で舐めるネコ)んーそう、わかんないんだー、わかんないよねー。 ・・・とにかく貴様、今後玄関でウンコなんぞかますんじゃないぞ。泣くぞ、いい加減にしないと。困るから。ちゃんとトイレあるよね、ここに。ホントに。よろしく。 (そして彼は幾重にも重ねたトイレットペーパーでネコの落し物をサルベージするのだった・・・) ![]() 今回は「夢の話・その1」でも。 夢と言いましても睡眠中に見る「夢」、ですな。別にレム睡眠とかノンレム睡眠とかいう類の話じゃありません。 夢にもいろいろあります。正夢・・・悪夢・・・ウンコを踏んだ夢は近々金が入る吉兆だとか、意中の人から告白された都合のいい夢とか(願望とか心配事とか、とかく夢になりやすいんですよね)。バイクでコケた夢を見てガクっとなってビビって起きたとか(授業中の居眠りだったりするとかなりハズかしい)。ホントにいろいろあります。 いい夢だと、得した感じになるでしょう。ただでベネチア行ってきたとか、焼き肉喰いに行って来たとか、ヘルスに行って来た、とか。しかしあまりいい夢過ぎると醒めた時が大変です。宝くじが当たった夢から目覚めた朝なんて、その失望と落胆といったらもう悲しくって腹立たしくなっちゃうほどです。寝起きからして最悪のスタートってもんです。本当の意味で「夢から醒めて現実に直面する」というわけです。あ、学校終ってさあ放課後だコノヤロウって思ったら、起きてみて朝だったっていうのもあったな。 逆に悪夢関係。「世界大戦が始まってしまう中とうとう日本が徴兵制に踏み切り、自分は徴発されて異国の地の機関銃陣地攻略の際に蜂の巣」なんてシチュエーションから醒めた時にゃあ、ああ夢でよかった、ラッキー、平和万歳、とか思ってしまいますが。 ![]() で、その荒唐無稽な夢。私も割りとおかしな夢を見たりします。すごいんですから。おつむの愚鈍さが知れるほどなんです。病院で相談したほうがいいかもしれません。自信があります。でもそういう夢の数々が私にいろんなインスピレーションを与えてくれるんです。私の数少ない自慢でもあります。 それで、私が「体験」した中でもわりと傑作なのを紹介します。 私が中学の時に見た夢です。 ![]() 当時のオールナイトニッポンのパーソナリティーは・・・ここらへん記憶に自信がないのですが、デーモン小暮とか、とんねるずとか、ビートたけしとかだったでしょうか。伊集院光もいたような。ユーミンも。んー、よく聴いていたのにあんまり自信がないなぁ。大体からして結構人の入れ替わりがあったんじゃなかったかな? しかし、ここで重要なのは、月曜の一部のパーソナリティーが間違いなくデーモン小暮だったという事実です。 ![]() 私はいつもどおり床を伸べ、電気をこうこうと灯したまま寝ておりました。いつか消そういつか消そう、とか思ってると、そのうちおっくうなってついには力尽きてしまうんですねぇ。中学生にしてなんというグータラ。 そこへ襖をガラガラっと開ける音。目を覚まして音のした方へ首をねじると、なんとそこには右手に出刃包丁を持ったデーモン小暮が立っていたのです。 棘付き、鋲打ち、金ラメ当たり前の、例のド派手な衣装。ドーラン使いまくりのメイクも、逆立てた炎のような金髪も、完璧。銀色が目にも鮮やかなマントも着用していてやる気まんまんです。ですが右手にしっかりと握られた、変に使い込まれた感じの出刃包丁の存在が、全体の調和を乱していてよろしくありません。その小道具のせいか、戸口に仁王立ちしているデーモン小暮はいつもと違う感じです。ただ事ではありません。不穏な雰囲気を醸しています。なんだかロックンローラーというよりも、日々の暴力と目に余る散財に耐えかねて家出した妻を追いかけてきた暴虐亭主みたいで、見るからに殺気がみなぎっています。表情を伺うと、メイクのせいで鉄面皮にみえる顔が内なる感情をはらんで僅かに歪み、心情をかすかに吐露しています。口がへの字型になっています。いけません、不機嫌そうです。 私が絶句したまま驚きのあまり体を起こす事もできずにいると、デーモン小暮は事務的な口調でこう言いきりました。 「貴様、電気を点けたまま寝ただろ。」 は? 私は多分こう言いたかったのだと思います。しかし、声にはなりませんでした。蛇に睨まれた蛙よろしく、仰臥したまま身動きひとつできません。そりゃそうだよ。あまりに突飛な発言だから。俺が電気つけて寝たからってあんたには一切どうという事ないじゃんよ? 「ラジオであれほど言ったのに。」 デーモンは決して怒気をはらんだものいいはせず、私は見たまま一本調子に続けます。包丁を力強く握り締めたまま、身じろぎしないのが不気味です。 ![]() その時多分私の頭上で、ハテナマークの1ダースぐらいがフォックストロットでも踊っていたに違いありません。 この時点で夢だと気付いてよかったのかもしれませんが、まず無理だったでしょう。 デーモンは有無を言わせずこう宣言します。 「許さん、殺してやる。」 それが当然だ、と言わんばかりの口ぶりです。しかし、そこに感情が感じられません。言い回しがあまりにぶっきらぼうで、事務調で、人間性の介在する余地がありません。ある意味日常的といいましょうか、業務的レベルの言いようなのです。しかし、どこか不機嫌そうです。 彼に温情はありません。やおらデーモンは人の部屋に土足(派手なブーツ)で入り、掛け布団の上から、私の胸に出刃包丁を突き立てたのです。 胸になんともいえない感触がします。ここまでか、我ながら情けない最後。ああ、刺されるってこんななの? ・・・というところで目が醒めました。時計の針は午前3時ぐらいを指してしたもと思われます。そしてその時、やっぱり部屋の電気はつけっぱなしでした。 笑っちゃいますけど、寝汗をかいていました。寝覚めの時の安堵感は私にしかわかりません。 深く息をついて私は起き上がり、電気を消し、再び床についたのでした。 ![]() サンキュー、閣下、マイデーモン。あんたこそが、ロケンロール。あんたこそが、レディオ・スター。 以上が、私の夢体験のひとつ、「デーモン殺人事件・出刃包丁に宿る殺意、深夜の白昼(?)にて繰り広げられる惨劇、ラジオで流された警告」でした。 面白かったでしょうか? この話を友達に聞かせたら、まず確実に笑いがとれたんだけど。 あなたも夢冒険、いかが? |
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