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第4回 | |
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| ■ ありすぎる選択肢(1) 家のマシンが1台逝ってしまった。以前より調子が悪かったが、とうとうウンともスンともいわなくなったのだ。そのマシンはホームページで使用するムービーや画像、連載用CGなどを作成するための、いわゆる画像処理専用マシンなのだが、もともとはメインで使ってた愛着のある1台だった。昇天した原因は、ウチのCATV回線から誰かが侵入し、マシン内のファイルをいじったものと思われる。心無いクソ野郎もいたものだ。そういう悪質なユーザーこそ逝ってしまえばいいとも思ったが、きちんと対策を講じていなかった私も悪いっちゃー悪い。それにしても、午前7時にマシンの電源を切ろうとOSを修了させようとすると、“現在2人のユーザーが接続していますが終了しますか?”というメッセージが出るのは相当に気持ちが悪いものだ。知らない人間が朝っぱらから私のマシンの中身を覗いてる絵を想像するだけで吐き気がする。おえーっ!(ブシャッ) というわけでこの原稿も遅れたわけです。なんちて(涙)。それは冗談ですが、その逝ったマシンのセカンダリーのほうのハードディスクに進行中の仕事にどうしても必要なデータがあった。困った。が、近頃は便利なグッズが発売されているものである。IDEのハードディスクをUSBポートに繋げて使用できるケースの存在を知り、愛馬を駆って近所のパソコンショップに赴いた。しかし、目当ての品は見当たらない。やはり電気街でなければ入手できないのか。時間はない。とっととハードディスクから必要なデータをメインマシンに転送して作業を再開しなくては締め切りに間に合わない。家から秋葉原までバスと電車で約1時間、愛馬だと休憩と食事と給水の時間を考えると2時間弱か。ひとまず自宅に戻って愛馬を駐車場横の柱にくくりつけ、インターネットで対象商品の情報を集め、翌日秋葉原に行くことを決意した。もちろんバスと電車で。 その日の東京は30度を超える猛暑にみまわれ、秋葉原を行き交うおたく風の方々も右手に紙袋、左手に缶ドリンクを持っているほどだ。しかしそんなアキバの夏の風物詩をじっくり見学する時間はない。さっさと買うものを買って帰宅しようと、3軒ほどショップに足を運び、7000円ほどで目当ての品を購入することができた。時間にしてざっと20分。自身の迅速な行動にウットリしつつ、ホッとした。と同時に無性に腹が減ってきた。せっかく秋葉原に来たのだから、たまにはこの周辺でメシを食うことにしようと考えた。時計は正午をちょっと過ぎたあたりだ。 定休日だった。固く閉ざされた扉の前で途方に暮れる私。頭の中でさんざん麺をすすり、スープを飲み干すシミュレーションを繰り返したこの気持ちをどこに持っていけばいいのか? かといって大して美味しくもないラーメン屋の行列に並んで、さして食いたくもない“全部入り”を食べるのは本意ではない。しばし悩む。 「そうだ、神保町に行こう!」 そう思ってからは早かった。不忍通りから靖国通りを経由して一路神保町を目指す。徒歩で約20分。この暑さで20分歩くのは当然つらい。体中からぬるい塩水がダラダラ流れる。でもこの思いは誰も止められない。今の私だったら、どんな障害も乗り越えて神保町にたどり着くことができるだろう、とさえ思えるほどの強い意志。右手の紙袋の重さなんか全然気にならなかった。たとえ目の前に下着姿の酒井若菜が立ってても、目もくれず突き進むだろう。それは言いすぎだが(涙)。思ったよりも早く神保町の交差点が見えてきた。と、ここで私の足は止まった。そして、道端で深く考えることになる。 「神保町に来たけど……何を食べよう?」 この街は古本とウィンタースポーツショップで有名だ。ちなみに私達の間では、初冬にこの街を訪れ、路上駐車をして買物をするウィンタースポーツマンを“ロマンスの恋人”と呼んでるが、本題とは関係ない。神保町は、実は美味しい食事を出す店がものすごく多いのだ。本当ならば、数軒をハシゴしたいくらいなのだが、そんなに大食いではない。 選択の幅はある。だからこそ悩む。陽射しは食欲を満たすことで一杯になった私の坊主頭に容赦なく照りつける……。 (続く)←たまにはいいよね? 途中で書くのに飽きたんじゃないヨ |
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