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第7回 | |
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■ 秋の“丹下左膳”フェア〜2 「姓は丹下、名は左膳」の丹下左膳のお話。前回に引き続き。 隻眼隻腕の剣客、丹下左膳は何でもデカい。声もデカイし歩幅もデカい。斬り合う時の跳ね回る動きもデカけりゃ、口も顔もデカい(おっと、これは主演・大友柳太朗さんのせいか)。 というわけで、左膳の魅力にがっちりと卍固めを極められている私なのだけれど、実は脇固めもくらっているのであった。左膳映画には大体出てくる重要な脇役2人組×2をここでちょっと覚えておいて損は無いかも。 与吉&お藤 大岡忠相&蒲生泰軒(がもう・たいけん) なんたって両目と両腕がある左膳を初めて目の当たりにすることになるのだから。 江戸は本郷にある小野塚道場に忍び込んだ左膳。道場主・鉄斎がやすんでいる部屋の床の間には大小、二振りの刀。左膳が片方に手を延ばしたその時。気配に気付きはね起きる鉄斎。 とにかく片方の刀を奪って長屋に戻った左膳。「目玉ひとつに刀ひとつ。安い。安いもんだ」。 奪った「乾雲」を手に、殿の元へ馳せ参じた左膳だが、“二刀揃って真の名刀。いずれが欠けても値打ちは無い! バカもんが! うつけもんが! 余が参勤交代で国に帰る日までに死んでも坤龍を奪ってこい!”とバカ殿に怒鳴られて、再び小野塚道場に現われた左膳。さて、左膳は坤龍を手に入れることができたのか、左膳は出世できたのか、というお話。 しかし。嗚呼不憫なり、丹下左膳。その一生懸命は報われないどころか、左膳はハメられたのであった。 バカ殿は、盗みがバレても、左膳を切り離して(左膳は脱藩した人間ということにする)、相馬藩とは関係の無いことにするつもり。ハナからその算段だ。 というヒドい話なわけなので、相馬藩の中には、左膳の住む長屋にやってきて、バカ殿の本心を教えてくれる人もいた。それを、そっと聞いていたのがお隣に住むスリの与吉と、盗人仲間のお藤だ。 そう。左膳はかっこ悪く、脇役がすごくいいのだ、この映画。 左膳がハメられて牢屋に入れられてしまい、お隣が静かになった長屋で与吉とお藤がまたもやしょんぼりしている場面。
この話の中で、盗人のお藤が一緒に住んでいるのは、直参旗本の鈴川源十郎という男。とはいってもすんごい貧乏してるわけだ。この時代の武士ってのは。だから、お藤が盗んできたものを、源十郎が売っている。つまり盗人屋敷なのだけれど、腐っても旗本屋敷、おかみも手が出せない。という源十郎の、悪ぶり方が、非常にいいのだ。盗人のほうが手っ取り早く稼げるんだ、という打算的な悪というよりは、順序だてたらそうなっちゃったというような、生活感あふれる悪いやつなんだな。賭博シーンでも、おおらかな市井感が出ていてすごくいい。演じた山茶花究という役者に興味津々。 次回、「秋の“丹下左膳”フェア〜」最終回!大河内伝次郎を大プッシュ!でも、私のいきつけレンタルビデオ屋には、大河内伝次郎の左膳は1本しか無いのよね。 |
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