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第3回 | |
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■ 鎖帷子なのでPUNK回転 主演:片岡千恵蔵 ある事情により、伊達藩の家督を二歳の亀千代が相続。これをめぐって家臣が対立。まずは、幼い藩主を支持する伊達安芸の一派。そして、伊達正宗の実子でありながら冷遇されてきたワシが跡目を継ぐなら今ぞ、と燃える伊達兵部の一派。映画の主人公・蠣太と、鱒次郎は、安芸派から兵部派に送り込まれたスパイという設定。相手側の情報収集をすべく家来になりすまして潜入している。ちなみに、蠣太はブ男。 潜入捜査は引き際が肝心。家来のフリをしているだけに、怪しまれずに姿をくらます必要がある。スパイ二人が頭を悩ませた結果、蠣太脱出については「武士の面よごし作戦」と決定。 蠣太は、ナンバーワン美人腰元・小波にラブレターを書く。フラれて蠣太は屋敷中の笑い者、というシナリオ。しかし、小波から脈アリな返事が来て失敗。でも、ちょっとドキドキする蠣太。 この蠣太ってのは、美形じゃないがいい男だ。熱くて淡白な人だから。 さて、このブ男・蠣太を演じるのは、片岡千恵蔵。実は二役で、蠣太がスパイとして入り込んでいる伊達兵部のとこの切れ者ナンバーワン家臣、原田甲斐も片岡千恵蔵。こっちは、蠣太とは似ても似つかないほどの色男。言われなきゃ気付かないかもしれない化けっぷり。やはり、片岡千恵蔵ってすごい。いや、ほんとに。 この原田甲斐(片岡千恵蔵)が宿敵、伊達安芸を斬り、原田甲斐もまた斬られるというお家騒動クライマックスシーンは見どころ!原田甲斐がかっこいいのよ。メークとヘアスタイルの歌舞伎具合と、PUNK風な鎖帷子ってのが合う。非常に合う。そして、斬りかかって斬られる歌舞伎の動きと、その合間に挿入される映像が急に前衛芸術になる。全編通じてずーっとコミカルなのに、この数分の間だけがそうなのだ。こういう撮りかたの思想というか手法は、大いに息子の伊丹十三に、それも初期の作品には受け継がれていたように思う。そうなのです。この「赤西蠣太」の監督は、伊丹万作。 その他、この映画の重要キーワードは「猫」。そしてオープニングの「番傘&ピアノ」です。お洒落すぎる。 |
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