第6回
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主婦(いや、主夫か?)になりたい。最初にふと思ったのは、いつ頃だろう?
おそらく中学生の頃じゃないかな。友達と「将来何になりたいか?」という話をしていた時に口にしたのだと思う。当時はまだまだバブル全盛で世の中に夢も希望もある頃。当然「?」って顔をする人がほとんどだった記憶がありますね。

10数年たった今、将来の夢は?なんて聞かれると相変わらず「専業主夫」だったりします。しかもよりハードに。
よく「ヒモになりたいの?」なんて誤解されることもあるけど、それは似ているようで全く違うのです。ちゃんと説明すればみんな分かってくれるんだけど、私は仕事がしたくないから主夫になりたいのではなく、主夫という仕事を誇りとダンナ(注:嫁)様への愛情をもって全力でまっとうしたいのです。
一人暮らしの今はいわば花ムコ修行中の身。
掃除洗濯は言うに及ばず、料理、買い物等、日頃から修行に余念がない私は、念願の主夫デビューを果した際には、ご近所の井戸端会議でも評判の町内No.1主夫になる自信たっぷりである。仕事の帰りが遅いダンナ(嫁)をずっとまっていて「遅いじゃないの!ご飯さめちゃったでしょ!遅くなるなら遅くなるってちゃんと連絡してよ!んもうっ!」なんて痴話げんかまですでに想定済み。一通り怒ってみせて、あまり後を引かないのが上手な夫婦喧嘩のコツでしょう。

もちろん嫁姑問題ならぬ婿姑問題も持ち前の明るさで賢くこなします。でも時々はダンナ(嫁)に愚痴も言う。
「ねぇ、聞いてよ。お義母さんったらひどいの。わたしの作ったご飯なんて味が薄くて食べられません、、なんて言いながら、クリームソースのパスタに醤油かけて食べるのよ。一生懸命作ったのに、、」(別におネエ言葉になる必要はないのだが、要は気分の問題。)

もちろん子育ても手抜かりはない。2人は欲しい。できれば3人。
「おいおい、子供はどーやって生むんだよ?」とお思いのあなた。甘い甘い。シュワちゃんだって妊娠する昨今ですから(映画でね、古いなぁ(笑))、なんなら俺が生みますよ。何とかなりますよ。ハイ。ダメだったらどこかから引き取ってくればよいのです。「夜泣きがうるさい」とか理不尽な理由で子供を虐待するような親がわんさかいるような世の中ですから、俺が育てたほうがなんぼかマシではないでしょうか。きっと不景気時代対応型のたくましい子供が育ってくれることと確信します。

家では俺のことを「お母さん」と呼ばせる事に決めてます。ただし外では「お父さん」と呼ぶこと。こういうちょっと複雑なルールの家庭環境で育つことで、早い時期から自分の将来について真剣に考えられる子供になるのではないでしょうか?もちろん愛情たっぷりで育てます。しかし甘やかしすぎは良くない。贅沢なおねだりをした時にはきっぱりと対応します。

子供:「お母さん、ゲーム買ってよ〜」
俺:「ピシッ!外では「お父さん」って呼びなさいっていつも言ってるでしょ!タカシ(仮)!」
子供:「うぇ〜ん、おかあさ〜、、おと、、おか、、、、うぇ〜ん」

う〜ん。躾って大事。要するになんてことはない普通の家庭でいいのです。普通、、ではないのか?
もちろん家計が苦しい時期は内職するくらいの覚悟は出来てます。この不景気な時代ですからね。でも、出来ればダンナ(嫁)は医者か弁護士がいいわ。(はぁと)

しかし結婚が決まって退職する時のことを考えるとちょっと楽しい。

俺 :「○○主任、ワタクシ、来年度の春に結婚することになりました。」
上司:「そうかおめでとう。よかったな。これからは一層がんばらないとな」
俺 :「ありがとうございます。それでですね、、」
上司:「うん?」
俺 :「来月一杯で会社やめさせていただきます。」
上司:(目が点)「、、、、辞めるって、辞めてどうするの?」
俺 :「主婦になろうかなと思ってます。」
上司:(まだまだ目が点)「そ、そうか、、、。し、幸せになれよ。」
俺 :「はいっ!ありがとうございます(目キラキラ)。では、失礼します!」

まだまだ私の主夫願望にまつわる話はたくさんあってとても書ききれないのですが、とりあえずこの辺で。
さて、こんなに明確な将来のビジョンに自分でうっとりしている僕の当面の問題は、肝心の相手がみつからない事くらいでしょう。


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